中原「人吉生まれの球磨育ち、熊本の魂＝[くまもとスピリット]をお届けする中原丈雄です。」
球磨川「ハイ！またお会いしましたネ！球磨川長治デス！
あんたねえ、今日はあんたが曲を選んだそうやね？まあビックリ！まあ驚き！」
中原「いやいやいや、この番組はネ全部、ボクが選曲してますからね、もうすぐ200回に
なりますんで、200曲近く選曲してますよ」
球磨川「まあまあまあ！あんたが選んだ曲、聞かせなさい、教えなさい！」
中原「ハイハイ！今回ボクが選んだ曲は、[フォギーマウンテン・ブレイクダウン]です」
球磨川「まあ！素晴らしいねえ、名曲！「俺たちに明日はない」で流れる曲。
この「俺たちに明日はない」はねえ、ニューシネマの傑作！」
中原「では、お聞きください！レスターフラット＆アール・スクラッグスで
『フォギーマウンテン・ブレイクダウン』！今日のお題は『俺たちに明日はない』のスピリット！」
球磨川「ハイ！また後でお会いしましょうね」
[今週の一曲]『フォギー・マウンテン・ブレイクダウン』レスターフラット＆アール・スクラッグス
中原「[中原丈雄のくまもとスピリット]、 お届けしている曲は、1967年(昭和42年)公開の
映画『俺たちに明日はない』から、挿入曲の[フォギー・マウンテン・ブレイクダウン]！
バンジョーのこの速弾きが何とも凄い！音楽ジャンルだと[ブルーグラス]になりますね」
[タブー破りの映画]
球磨川「いかにも陽気なこの音楽、『俺たちに明日はない』の中ではボニーとクラウドが出会って、すぐさま意気
投合して！店から金盗んで車で逃げ出すトコで流れ出すんねえ。
ケチな泥棒だったクライド＝ウォーレンビューティが、いかにも気の強い娘ボニーが
フェイ・ダナウェイと強盗！殺人と犯罪に手を染め、どんどんどんどん堕ちてゆく。
ブルーグラスの軽快な音楽は、二人の悪事を盛り立てるように流れるんよねえ。
まあ、60年代になる前のアメリカ映画はねえ、[ヘイズ・コード]言う規制があってねえ、
銃で撃たれても血も出ない、ヌードもダメ！お上品な映画しか上映できんかった」
中原「60年代はベトナム戦争の時代ですからねえ、そんなお上品な映画ってのは皆見てなかったでしょうねえ」
球磨川「そう！映画より現実の方がよっぽど残酷ねえこの映画では、性描写に暴力描写、その当時の
[映画のタブー]を破って見せてくれたもんやから。『ようやった！ようやった』と支持されたんよ」
中原「やってる事は悪い事なんですけれども、この[フォギーマウンテン]が流れてるから、
見ていて何とも痛快なんですよねえ」
[ニューシネマの革命]
球磨川「この映画はねえ、前半はまあ痛快で、いかにも愉快なシーンもあって笑えるんやけどねえ、
やってる事はまあ強盗、お天道様は許さない！最後の最後、ボニーとクライドはあわれ
警察から一斉射撃受けてねえ、蜂の巣になる。まあその幕切れが見事見事、見事でございますねえ」
[『俺たちに明日はない』のスピリットとは？]
中原「では球磨川さん、[映画『俺たちに明日はない』のスピリット]とは？」
球磨川「まあ実際に見てみなさい！見て感じなさい！それこそが[映画のスピリット]やねえ」
中原「今宵は、味わい深い[待宵]をロックでじっくりと。
また来週！日曜の夕方５時にお会いいたしましょう。
くまもとの魂＝くまもとスピリット、中原丈雄がお届けいたしました。」
球磨川「また来月お会いしましょうね、サイナラサイナラサイナラ」
【(全国から)お便り、常に暮集中です！】
中原「お便りは、nakahara.rkk.jp まで。抽選で[白岳KAORU]をプレゼントしますバイ！」
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