目の前に広がるパノラマ。思わず「わぁ」と声が出ました。
この場所が熊本地震で被災し、
敷地内の3分の2以上が土砂で埋まった場所なんて想像できません。
今日の「ささえびと」は阿蘇郡南阿蘇村河陽「地獄温泉 青風荘.」
代表取締役 河津誠さんをご紹介しました。
湯治場として200年以上の歴史を持つ温泉。
宿、しし鍋が食べられる食堂、源泉につかることのできる奇跡の湯「すずめの湯」があり、
人々は宿に泊まり、じっくりと傷を癒してきました。
5年前の熊本地震で建物は被災、その後、雨により発生した土砂災害で敷地が埋まりました。
河津さんは当時のことを
「『ゼロ』いや、『マイナス』の状態だったかな」と話します。
それでも、東日本大震災で被災した人たちの話を聞き、気持ちを奮い立たせ、
5年で温泉、宿泊棟、レストラン棟を構えました。
地震、雨による災害から人々を守るために、シェルターにもなるコンクリート造りの頑丈な建物。
以前よりもさらに強く、より自然の癒しを感じられる・吸収できるような場所に
生まれ変わりました。
まだまだ工事が続いている場所もあります。
災害の多い日本。次の被災地が希望を持つことのできる前例になるように。
地獄温泉 青風荘. の歴史を守り、繋ぎ、
これからの100年に向けて走り続けていらっしゃる河津さん。
「地獄の底を踏んだら後は這い上がるだけ」
湯治場としての長い歴史の中で深い傷を負った「痛みのわかる」温泉は
人々の心身を癒す場所として、今日も前に前に進んでいます。
↑ 3000冊並んだ本。
読書、仕事、ぼーっとする・・・好きなように時間を過ごすことができる場所です。
地獄温泉 青風荘.
阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
電話番号:0967-67-0005
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